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サンライズ・ヨガ

朝ヨガはサンライズ・ヨガだから、外はまだ真っ暗。ルパリはもうとっくに起きてシャワーを浴びている。昨夜は波の音を聞いて眠りたかったので、ラナイ(ベランダ)に続く大きなドアを開けっ放しで寝たのだが、いつの間にか波の音から雨の音に変わっていたのを知らずに眠っていた。こんなに深い眠りは、いつぶりだろう。私のホノルルの家は、ロケーション的にはとても便利な場所にあるんだけど、車の音や救急車の音や近所の人たちが騒ぐ音などが常にそばにあって、神経がいつもピリピリしているのを感じながら暮らしている。ここは、大きな犬が2匹いるが、彼らまでもが、鳴き声ひとつ立てずにだま〜ってじ〜っと座ったまま時の過ぎるのを見送っている。こんなに時間が経つのがゆっくりだったら、きっと歳をとるのもゆっくりなんだろうな。

 

ヨガリトリートといっても、実は、滞在中のアクティビティはどれもが「自主参加」。やりたい人はやる、やりたくない人はやらない。自由だ。私は全てのアクティビティに参加しようと決めていたので、早朝のサンライズ・ヨガだってもちろん参加。暗い廊下をスタジオまで歩く。他の参加者もヒタヒタと集まってくる。雨はまだ止まない。キャンドルの灯りだけを頼りに、マットを敷いて、プロップスを集め、ブランケットの上に座る。誰も何も言わない。そして、参加者全員がマットに座ったところで、アマンダのちょっと鼻にかかった甘いボイスがスタジオ内に柔らかく響き、まだ半分眠っている脳と背骨を揺り起こした。

 

私のスピリチュアリティ。。。

1日をヨガでスタートするのは生まれて初めてだった。朝ヨガはやったことはあるけれど、大抵まずコーヒーを飲んだり、メールチェックをしたりしてからで、生活の中の一部として「よいしょ」という感じでやっていた。けれど、今回のリトリートでのサンライズ・ヨガは全く違うものだった。今まで一度も感じたことがなかった、だけど、実は何十年も自分の中で眠っていたらしい「スピリチュアリティ」ってもんが、静か〜に外の雨の音に混じり合いながら古巣に戻ってきたような、不思議な感覚を覚えた。そして、からだも、初めは深い深い地球の底にいて、段々と海の中へ、やがて砂浜に、そして、トゥトゥ・ポハクの脇を通って、このスタジオにたどり着いていた。

朝が明けた。外はミルク色の雨がまだ降っている。

 

さあ朝ごはん。ごはんが終わったら、施設の敷地内からアクセスがあるビーチへ行く予定。瞑想をするのだ。雨は止んでくれるかなあ。

 

続く。。。。

今日の胸言葉

下を向いていたら虹を見つけることはできないよ

– by Charlie Chaplin