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抗ガン剤をからだに入れると、37兆個もある

からだの細胞の全てが死にます。

(これは予断ですが、つい最近まで人間の細胞は60兆個と言われてきましたが、2013年11月に発表になった論文で、本当は37兆個であることが分かったそうです)

 

残念ながら、現代の医学の力では、抗ガン剤でがん細胞だけを殺すことは不可能で、同時にがんがない正常な細胞までをも殺してしまいます。

 

副作用と後遺症

細胞が死ねば、当然そこにはなんらかの「異常」が現れます。乳がん治療で抗ガン剤を使用した人たちのそのほとんどが、様々な副作用と後遺症に悩まされます。

その症状は、使う薬によって 、またひとそれぞれのからだの反応によって変わります。同じものを食べてもアレルギーが出るひと出ないひとがいるように、副作用と後遺症の種類も人によって違うってわけです。

 

私の場合は。。。

どんな副作用と後遺症が現れたか、をここにご紹介しますね。あくまでも「私の場合」です。

 

私の抗ガン剤治療は、3週間に一度2種類の抗ガン剤を血管から投入。それを4サイクルという予定でスタートしました。

 

副作用

  1. 吐き気。

実は、抗ガン剤を打つ前日に吐き気止めを飲んだので、私の場合は、吐き気はごく軽いレベルで済みました。でも、人によっては吐き気の度合いが強い人もいるそうです。

 

  1. 肩から背中から腰の痛み

こりゃ〜ひどかったです。抗ガン剤を打った翌日くらいから始まり、3日間ほど動けないほどの痛みが。

 

細胞を殺すような強い薬をからだに入れるのですから、当然、精神にも異常をきたします。いくら根がポジティブな私でも、この時ばかりはさすがに気分が落ちました。

 

  1. 体重増加

残念ながら、抗ガン剤治療の影響で食欲が落ちる、ということはなく、逆に、薬の副作用で体重が増えました。

 

  1. そして抜け毛

いやあ、わかってはいたけど、シャワーを浴びててスッパスッパ抜け始める毛にはやっぱり心臓のドキドキを止められませんでしたね。そして、面白いことに、まずは下の毛(YES!)から抜け始めた!

 

後遺症

  1. 関節のこわばりと激痛

私の後遺症の症状で一番ひどかったのがこれ。朝は握りこぶしグーで目が覚めて、痛さをこらえながら1本1本の指を開く作業に涙が出ました。当然ヨガもできなくなりました。

 

  1. すぐに疲れる

細胞が死んで正常に機能していないわけなので、これは当然の症状。でも、ありがたいことに細胞は各部位が代謝を続け、だいたい6年で生まれ変わるそう。

私は今年(2015年)の12月で、乳がんを取り除く手術からちょうど6年を迎えますが、抗ガン剤が終了した時点から計算すると、来年の4月で6年目。どんな風に細胞の生まれ変わりが感じられるか、気をつけてみたいと思います。

 

  1. キモブレイン

抗ガン剤治療のことを、英語でキモセラピーと言います。だからキモブレイン。ブレインは脳ですね。抗ガン剤にやられちまった脳のことです。

忘れっぽい、言葉がスッと出てこない、思い出せない、気が付かないうちにボーッとしている、などです。ただ、これは、年齢的なこともあって、もしかしたら原因はキモセラピーのせいじゃないのかも、という意見もあり。笑

 

  1. 手指、足指のしびれ

幸い、私はこの症状は軽くて済みました。が、やっぱり感じます。自分でも気がつかないうちに手足をさすっていたりします。

 

 

リンパ浮腫

あとは、リンパ浮腫などはかなり深刻な後遺症となりますが、私はリンパ浮腫は経験せずに済みました。他にも細かいことを言ったらキリがないですが、私が経験した(している)副作用と後遺症のメインなものは以上となります。

 

 

これもまた予断になりますが。。。

実は、私は4サイクル行う予定になっていたとお伝えしましたが、1回目の抗ガン剤で早くも肝臓が悲鳴をあげてしまったため、抗ガン剤を打つ間隔を3週間から4週間に変更。ですが、それでも肝臓がなかなかついてこれずに、結局3サイクルで治療は終了。

 

と、その時私の中で。。。大きな疑問が生まれました。

 

だって、4サイクルしないといけません、と言われたのに3サイクルしかしなかったわけです。となると、患者の身としては「えっ?3サイクルしかしなかったら、治療の効果ってあるの?」と思うわけです。でしょ??

 

でも、医者はかる〜く「はいっ!問題ない、大丈夫っ!」と、なんだか急いで返事をしました。

 

はぁぁぁぁ? 

だったらなんで最初から3サイクルじゃないのよ〜〜〜〜? でしょ〜〜〜?

 

続く。。。。

 

【今日の胸ことば】

私は多く傷つき、多く苦しんだ人が好きです。

挫折感の深い人は、その分、愛の深い人になります。

by 瀬戸内寂聴