Hawaiian Lei 1

 

先週末、生と死を見つめなおす機会をいただきました。

 

土曜日には友人の死を悼む大きな追悼イベントに出席し、日曜日には別の友人の50歳の誕生日パーティに参加。

 

亡くなった友人はまだ61歳でした。そして、かたやバースデーの方は、日本でいうところの還暦ほど大事な、50歳という年齢を祝う盛大なバースデーパーティ。

 

アメリカは60歳ではなくて50歳を、家族友人親戚仕事関係者と、とにかく「集まれる人たちみな集まれ~」とばかりに、ホテルの会場を借りたり、ハワイだとビーチに大きなテントを張って大掛かりなバーベキューでお祝いします。

 

同じ週末に両極端のイベントに参加したことで、私の心はザワザワと波打った。

 

実は、この二人とも、数年前の同じ時期に「がん」の宣告を受けているのです。

前立腺と大腸がん。

二人ともハワイでは有名な人たちなので、がんの宣告を受けたことはそれぞれのFBで発表していました。手術や抗がん剤治療の経過なんかもアップしてた。

 

がんって、がんになってみないとその威力はわからないものです。

もともと健康志向でいくら予防を心がけていたところで、実際にがんになってみなければ本当の怖さはわからない。

 

だから、がんと宣告されたらまず間違いなく心臓が飛び出るほど震え上がり、その後の生活は、一心不乱にヘルシーライフスタイルに変える努力をします。この二人ももちろんそうだったことでしょう。

 

なのに。。。。二人の明暗を分けたのはいったい何だったんだろうと考えると、とてもやりきれない気持ちになったのでした。

 

私も乳がんと宣告されて、それでもなんとか今日まで生かしていただいている。。。でも明日のことはワカラナイ。。。

 

がん宣告から6年半も経って、だんだん気持ちが緩んできていることも確か。だから、今回のことはもう一度、生と死を見つめなおす良い機会になりました。友人の二人に感謝です。

 

Hawaiian Lei 2

 

そして今、数日経ってみて感じているのは、お葬式も誕生日も、「Celebration of Life」だってこと。命を祝うのです。

 

特に亡くなった友人はとてもアグレッシブながん治療で心身ともに叩きのめされ、まさに「戦いに敗れて」という表現が合うほどの状態で亡くなりました。

だから、彼の旅立ちは、祝う(Celebration) に値するものだと思っています。これでやっと平穏に休むことができる。。。

 

そして50歳を迎えた別の友人も、パーティの際の家族の挨拶や本人の挨拶の中には、がんと宣告されたけれど今もこうして生かされています、皆さんのおかげです、という感謝の言葉がありました。

これも本当に祝うにふさわしい。

 

「Celebration of Life」。

今までの人生も、そしてこれからの人生も、私たちに与えられたプレゼントだと思わなくちゃいけないね。

神様からいただいた贈り物。

だから、感謝の気持ちをもって常に「祝い」ながら、大切に大切に使わせていただいて、最後には「ありがとうございました」と言ってお返ししなくちゃね。

Honu

【今日の夢ことば】

みんなも人生に恋をしましょう。

1回しかないのですから。

by よしもとばなな