Beautiful young doctor standing with hands folded and assistant doctors in background

小林麻央さんが、オフィシャルブログで現在の心境を語ったことが大きな反響を呼んでいます。

まだ読んでなかったら、是非!読んでみて欲しい。こちら↓

http://ameblo.jp/maokobayashi0721/page-4.html

 

「癌の陰に隠れないで」

これは、ドクターに言われた言葉だそう。

この言葉から大きな気づきをもらったと。

 

小林麻央さんオフィシャルブログより~

「時間の経過とともに、癌患者というアイデンティティーが私の心や生活を大きく支配してしまっていたことに気がつきました。元気になったら元の自分や生活に戻れるのだからそれまでは、誰にも知らせず、心配をかけず、見つからず、、、と思ってきました。乳がんであることが突然公になり、環境はぐるぐる動き出しました。これまで以上に病気の陰に隠れようとして心や生活をさらに小さく狭いものにしてしまいました。これは自分自身のせいです。」

 

 

私、本来かなりポジティブ思考だし、特にがん以降は滅多に物事に腹を立てることもなく、温和に生きるようになりました。

が。

今日はちょっと言わせていただきます。世間の皆さんとはまったく違った見解。

 

ドクターの言葉、「癌の陰に隠れないで」ってなによ?

 

その言葉が麻央さんにこう言わせちゃってます↓

「癌患者というアイデンティティーが私の心や生活を大きく支配してしまっていた。癌の陰に隠れようとして心や生活をさらに小さく狭いものにしていた。これは自分自身のせい」。

 

がん治療真っ只中、それも噂ではステージ4ともささやかれている麻央さんが、死と背中合わせの毎日をどんな気持ちで送っているか、ドクターだからって患者の全てがわかっているわけではありません。特に心の中は精神科医にだってわからない。

 

癌の陰に隠れるな、とはどんな真意で言ったのかが私としては非常に気になるところです。

 

自分のケースで思い起こすと、治療中のアティチュード(態度)はもうこれひと言、「放っといて!」でしたね。

 

ドクターだろうが家族だろうが友人だろうが、がんを乗り越えようとしている時期の辛さは自分以外にはわからない。

 

もちろんそれをやっかみ恨んでいるわけでも開き直ってるわけでもなくて、現実問題そうなのだから、「あれこれ言わずとにかくそうっとしておいて。時期が来れば必ずどこかに着地するから、その時またいろいろ話しましょう」ってこと。

 

かなーり勝手だけど、

「ただだまって側にいて欲しい」「何も言わずに手を握ってて欲しい」

と。

 

残念ながら、麻央さんのブログの言葉は、私的には必ずしも「素晴らしいドクターからいただいた言葉から『気づき』をもらって」発生したポジティブで前向きな発言には思えず、結局のところ、芸能人であることのなんだかんだが闘病中の彼女に無理やりペンを持たせることになった、と感じるんですよね。

 

「自分のせい」だなんて。。。。彼女の悲しみや辛さが、文面からじわじわと滲み出ている。。。。と私には感じるのです。

 

芸能人って本当に大変な職業。病気になっても心静かに治療に専念できない。

 

麻央さんも「乳がんであることが突然公になり、環境はぐるぐる動き出した」と言ってます。

 

本音ですね。

 

こんなに辛いなら、陰に隠れることだってあるさ、ですよ。

 

こういう心身にかかるストレスが一番がん治療には邪魔者なのに、皮肉にもドクターの言葉が発端となってこんな事態になるとは。

 

日本のことはよくわかりませんが、私が住むアメリカのドクターたちは、まず私情を挟みません。淡々とドクターとしての仕事=数字や研究結果を元にサイエンスで治療を施す、を行うのみ。

 

がん告知をし、数字を見せ研究結果に基づいたデータから患者に合う治療法をサジェストし、でも、最終的にはどのような治療をしていきたいかを患者自身に選ばせます。そして施述。

 

その一連の流れには、ドクターの私情は一切入り込まない。

 

間違っても患者本人に「癌の陰に隠れるな」なんて言いません。

 

淡々と患者に接するのがいいか悪いかは別の話だし、そういう対応を「冷たい」と思う人もいるかもしれないけれど、がんの治療は本当に辛いので、はっきり言ってそんなことどーでもいいんですよ。

 

変に同情されたり、こうした方がいいああした方がいいみたいな親切の受け売りとか助言とかって、マジ、要らない。

 

ましてや説教なんて以ての外!

 

まあ、麻央さんのドクターが「癌の陰に隠れるな」って、説教のつもりで言ったわけではないとは思うけれど、私が麻央さんだったら即刻、ひっくり返すちゃぶ台はなくても、かつらを投げつけ胸ぐら掴んで「放っとけてめ~~!」と言い放っていたと思います。

 

「陰に隠れて何が悪ぃ~~~~!! 」ってね。

 

あっ、失礼!

久々に心が乱れました。

瞑想ルームに移動します。

 

 

【今日の夢ことば】

「人生」の長い旅をゆくとき、よくぶつかる二つの大きな難関がある。

第一は、「分かれ道」である。第二は、「行きどまり」である。

by 魯迅