信じられないことが起こりました!
友
私には、フランスに嫁に行った古い友人がいます。フランス人って、年間2ヶ月くらいのお休みがもらえるんだそう。
なんと、その貴重なお休みを利用して、私の友人は旦那ともども1ヶ月ずつを、なんと2回も、私の看病にハワイに飛んで来てくれたんです〜〜〜。
要は、年間に取れる休み全てを使って。信じられますか?
同じ街に住んでいたって、なかなか見舞いになんか行けない(行かない)のに、12,000kmもの距離を、それも1ヶ月を2回も私のために看病に来てくれたのです。
感動しました。泣けました。心が震えました。
彼女は私以上にポジティブ人間なので、それはそれは滞在中の毎日を明るく元気に前向きに、楽しく演出してくれました。
抗ガン剤を打つ前後は、めちゃくちゃ不機嫌になる私にもケラケラと笑いながら付き合ってくれて、おさんどんをチャッチャカとやってくれて、寂しそうにしているうちの旦那の相手もしてくれて。
楽しかったなあ。
抗ガン剤治療中で大変な思いをしていることさえも忘れるくらい楽しくて幸せな日々でした。
彼女がハワイまで来てくれなかったら、抗ガン剤の辛さに耐えられていたか、ちょっと自信ありません。
本当に心から感謝しています。
私も、彼女の身に何かがあったなら、すぐにフランスに飛んでいくつもりです。
そして。なんと言っても
一番感謝したいのは私の旦那さんです。
彼はね、「君が選んだ治療法には、僕もちゃんとサポートするから」と、な〜〜〜〜〜〜んにも言わずにず〜〜〜〜〜っと、ただただ側で優しくしてくれました。
きっと、死と隣り合わせの私を見ながら心中は穏やかではなかったに違いないのに、優しく笑ってからだをさすり続けてくれました。
ご飯作れないからそれだけが不自由だったけど(笑)、がん宣告から治療が落ち着くまでの約1年半、私の、オバケのQ太郎みたいな変わり果てた姿も、ビッチな(笑)態度も全て受けとめてくれた。
彼がいてくれなかったら、きっと今、私はここにいないと思う。間違いなく。
愛する人のために
自分のことで精一杯なその頃、思考の脳のキャパはかなり小さくなってしまっていたけれど、とにかく愛する彼のために、フランスから飛んで来た友のために、必死に、「絶対に死ねない」「生きなきゃ」と考えていたことを覚えています。
「こうしてあげて」リスト
もし、あなたの身近にもがん治療をしている人がいたならば、こうしてあげてほしいと思うことを以下に記しました。題して、 『私が思う、あなたが大事な人にできることリスト』。笑
- 一緒に泣かない
- こーしろあーしろは言わない
- 常に笑える場を演出する(ピンク・トゥトゥとか)
- 頑張れ、と言わない
- 究極まで優しくしてあげる
- ビッチな態度を笑って我慢してあげる(笑)
そして。。。これが一番難しいとは思うけど、
- 万が一、があるかもしれない現実を受け入れ、心の準備をしておく
がん治療は本当に辛い。だから。。。
その辛い工程を歩んでいるあなたの愛する人を、とにかくつべこべ言わずに応援してあげてください。
そっと微笑んで側にいてあげてください。
側にいて手を握りハグしてあげてください。
「あんたなんかに私の気持ちなんかわかんないわよっっ!」と唾を吐かれても(笑)、サンドバッグになってあげてください。笑
病気である人にとって、愛する人や友人が現実を受け止めた上で優しく側にいてくれる、ということは、他の何にも代えがたいこの世で一番嬉しい贈り物です。
神様からのチャネリング。
もうそれだけで病気の半分は治ったも同然なのですから。
【今日の胸ことば】
人生はロマン。
自分は不幸だと悩むのではなく、
試練を与えられた物語の主人公だと思えば、
人生をエンジョイできる。
by 美輪明宏