最近よく、「マンモグラフィーで逆に乳がんになるらしい」

というメディアの記事や、自然療法主義の方達が話しているのを見たり聞いたりします。

もしかしたらあなたは、え? そんなことがあるの? と、初めて聞いたかもしれません。

 

まず、マンモグラフィーって何なんでしょうね。

 

Wikipediaによると。。。

乳癌の早期発見のために人の乳房をX線撮影する手法、またそのための乳房X線撮影装置のこと。

 

ふーむ。じゃあ、X線ってなんでしょう。。。

波長が1pm – 10nm程度の電磁波のことを言う。発見者であるヴィルヘルム・レントゲンの名をとってレントゲン線と呼ばれる事もある。放射線の一種である。

 

 

なるほど。要は、マンモグラフィーを受けると、被爆するわけですね。

それは怖い。。。

 

だけど、マンモグラフィーに関してWikipediaはこうも付け加えてますね。

4回ものX線曝射が必要となり、また決して快適とは言えない状態(乳房の圧迫)であるため、短時間で、できるだけ被曝を少なくするように工夫されている。
撮影対象が軟部のみなので、X線の波長・エネルギーの最適値も一般撮影(主に骨格)とは大きく異なり、たとえばX線管の管電圧も一般が100kV前後であるのに対し、マンモグラフィー撮影では25-35kV程度となっている。 被曝量は、通常0.05~0.15ミリシーベルトあるいはそれ以下となっている。このような低い線量でも鮮明に撮影できるよう、早くからデジタル化(コンピューテッドラジオグラフィー)が進んだ分野でもある。

 

 

以上を踏まえて、「マンモグラフィーで逆に乳がんになるらしい」という説に関しての私の考えは以下です。

 

まず初めに理解しなければならないのは、

この世の中には、『自然放射線』なるものが存在して、私たちは1年間で約2.40mSvの自然放射線を浴びているそう。

宇宙から、大地から、空気中から、はたまた体内で作られるものもあるそうな。

1回のマンモグラフィーでの被爆量は、0.05~0.15ミリシーベルト。

東京とサンフランシスコに行く間に受ける自然放射線量がだいたい0.038mSv。

計算できましたか?

 

さて。

がんって、10年も15年もかかって発症します。

その間、なんらかの理由でがんになる原因ができ、がんが静かに育ち始め、そして10年から15年経った頃、

「こんにちわ〜」と、突然あなたのからだの扉を叩くのです。

 

私は以前、ミュージシャンのマネージャーを長年務め、年に10ヶ月くらいツアーで世界中を飛び回ってました。

飛行機で。

はい、飛行機。

きっと、あの頃は、間違いなく飛行機会社のフライトアテンダントよりも自然放射線を浴びていたことでしょう。

 

それを考えたら、30歳から2年に一度、40歳からは年に一度受けていたマンモグラフィーの被爆量って、

大海原に落ちた涙ほどの量しかないわけです。

 

それと、特に今の日本で、「マンモグラフィーで逆に乳がんになるらしい」

という人がいる、という事実が、私にはとても不自然に思えます。

 

福島原発ではつい先日も、1分で人が死ぬほどの放射線量の報告がされたというのに、

それでも多くの人が、放射線を浴びた(であろう)野菜や動物を平気で口にしています。

 

また、海外好きな人も多く、年に何度も海外旅行に行っています。

飛行機で。

不自然ですよね。

 

もちろん、このブログの読者なら、がんになる原因は他にもいろいろあることは知ってますよね?

だから、当然、被爆もがんの原因にはなり得ます。

 

 

マンモグラフィーを受ける受けないは、自分で決めて良いと思います。
個人の自由。

 

でも、物事を決めるときは、メディアやものを知らないで騒いでいる人の話を鵜呑みにせず、

きちんと自分で調べ裏を取り、納得した上で決める、

そういう癖をつけると良いと思います。

 

ちょっと話がそれた感があるけど(笑)

少しでもお役に立てれば幸いです。

 

【今日の胸言葉】

他の誰かではなく、自分自身の最高を目指すべきである

by ジュディ・ガーランド