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がん患者とサバイバーたちを救うマーメイド – タリ・プリンスター (y4c)

 

8年前の秋、自分で胸のしこりを見つけたとき、私は息ができなくなりました。
がん治療が終わって2年くらい経ったころ、やっとの思いでヨガを再開しましたが、
それでも私の息はず〜っと浅いままだったことは、NYでタリ先生の
『ヨガフォーキャンサー(y4c)』に出会うまでは全く気づきませんでした。

2016年の夏、私はタリ先生のご指導の元、
がん患者とサバイバーのためのヨガ指導の資格をいただきました。
そしてその時やっと、私の息はゆっくりと正常に動き出したのです。

だから、タリ先生は私の命の恩人なのです。

 

そんな、私が尊敬して止まないタリ先生が、5月下旬から6月初旬に
東京でティーチャートレーニングとワークショップを開催します。
講座にご興味のある方のために、タリ先生に突撃インタビュー!
イベント詳細:http://www.yoga-pilates-yosei.com/y4c/

 

Q.1 自己紹介をお願いいたします

タリ・プリンスターと申します。
私は50歳の時に、いつまでも若々しくありたいという思いでヨガを始めました。

不運にも2000年に乳がんの宣告を受けましたが、手術の傷が癒えるのを待って
ヨガの練習を再開し抗がん剤や放射線治療中にもヨガを続けました。

私は、ヨガがどれほど肉体的にも精神的にも、がんという生死に関わる病気でさえも
乗り切ることに役立つかということを、自身の体験をもって学びました。

その結果私は、ヨガによって得られる驚くべき効果 – 免疫力の向上や精神的な支え、
またスピリチュアルな癒しなどは、他のがん経験者も絶対に必要だと考えるようになりました。

それからは研究本やリサーチ結果を読み漁り、他の大勢のヨガの先生や医療従事者たちと関わり、
より科学的で理にかなった情報を集め続け、最終的に私と私のチームで45時間に渡る独自の
ヨガ・メソドロジー (メソッド)を作り上げました。

2003年から実際にがん患者やサバイバーにヨガを教え始め、2006年からはティーチャートレーニングをスタートしました。今日まで1600人以上の、世界中のヨガ指導者や医療従事者にy4cのトレーニングを施しました。

 

 

Q2. なぜヨガががんを患う方たちにも良いのでしょうか

ヨガは、心とカラダの両方を強くすることに役立ちます。
勇気や希望、自信を与えてくれ、また孤独感や恥辱感をやわらげてくれます。
リラックスするには最適のツールです。

でも、忘れられがちなのは、同じ境遇にある人たちとの繋がりを得られること。
がん宣告を受けると、まず孤独感に苛まれます。
また、 世の中にはいろんな人がいますから、がんになったことを恥だと言われたりもします。
けれど、ヨガによってコミュニティが生まれ、戦っているのは自分だけじゃないんだ、
という感情が、勇気と希望を導いてくれるのです。

 

Q3. y4cで教えるクラスは、通常のヨガクラスとどのように違うのですか

がん治療によってカラダと心に残る様々な副作用や後遺症に効果的なヨガのメソッドは、
通常のティーチャートレーニングでは教えてくれません。
がん患者とサバイバーに特化したヨガは、よりリスクが高いため、
先生は正しい知識とトレーニングを受けることが必須となります。

生徒さんも、先生は自分たちが持つ問題点を理解し、どんなヨガのポーズが
自分たちにとって効果的または逆に良くないのか熟知している、と信じています。

クラスを始める時には「今日は私にお任せくださいね。
どんなヨガがあなたたちに有益かわかっていますから、
さらなる痛みや怪我を防ぐことはもちろん、あなたの恐怖心や疑心をやわらげますよ」
と言います。
こう言えるためには、通常のティーチャートレーニングとは全く違った観点からの
知識やスキルが必要となります。

 

 

Q4. y4cのメソッドの特徴を簡単に教えていただけますか

y4cは、がんとその治療によってもたらされるカラダと心の不都合に合わせたヨガになります。
この特別なヨガは、単に穏やかで優しいリストラティブなヨガではなく、ヨガの動きを通して、
カラダの免疫力を刺激し、カラダの柔軟性を高め、心の不安を取り除き、
全体的に健康な状態を保てるようにするメソッドです。

通常、ヨガとは、単にリラクゼーションやストレス発散の代名詞として捉えられがちですが、
y4cのメソッドはそれらのベネフィットに加え、
患者やサバイバーのカラダの細胞レベルに働きかけるものです。

メソッドの軸となっているのは、がんとヨガに関する科学です。

がんサバイバーの経過とヨガのベネフィットに関する長い研究結果が生み出した
「科学」に基づいて生み出されたメソッドなんです。

このメソッドでヨガを練習することによって 免疫力が高まるので、
再発防止促進につながり、同時に、短期または長期に渡る治療の副作用や後遺症を、
カラダも心もうまく対処していけるようになるわけです。

 

 

Q5. 生徒さんにはどんな方がいらっしゃるのですか

今日私が教えたクラスには24人の乳がんを患う女性がいましたが、
そのうち8人が現在抗がん剤治療中、3人は術後3ヶ月のリハビリ中、
2人は深刻なリンパ浮腫、1人は発作を抑える薬を投薬中という顔ぶれでした。
そしてその半数が、何らかの乳房再建をしています。

一般的なy4cのクラスがどういう生徒で構成されるかの例ですが、
生存歴8年でリンパ浮腫に苦しむ肥満気味の中高年女性、20歳代の抗がん剤治療中の
髪が抜けて弱々しい人、つい最近再発を言い渡された昔はダンサーだった女性、
40歳代の胸の再建手術を受けた感情不安定な女性、70歳代の関節痛持ちで
ヨガの経験ゼロという女性、 BRAC2の遺伝子を持つと診断された母娘などです。

彼らは、現在治療中だったり、治療は先週終わったという人、10年前に終わったという人など、
事情はさまざまです。

年齢も24歳から80歳などとバラバラだし、がんのタイプも肺、腎臓、脳、目、など、みな違います。

でも、たった一つ同じなのは、誰もが恐怖と疑心をもち、がんとヨガの両方に
多くの質問と疑問を持っていることです。
そして、全員が「元に戻る」道を探しているということです。

 

Q6. ご自分の体験をもとに「ヨガががん患者やサバイバーに必要と思いリサーチを続けた」
とのことですが、どのような研究結果を得られたか簡単に教えていただけますか

17年前は、ヨガとがんに関する 研究はおろか、ヨガのベネフィットを語った研究結果を
探すのもなかなか難しい状況でした。

なので、これはもう自分で立証するしかないと考え、まずがんとはどういった病気か、
治療によってどのような副作用が引き起こされるかなどを詳しく勉強しました。
そして、さらには生物学、生理学、またヨガに秘められた科学と物理を研究しました。

結果、がんとうまく付き合う、または寄せ付けない環境を作るには、
人間の持つ免疫力が大きく関わっていることがわかりました。

ヨガは免疫力を高めカラダを解毒し、さらに体重管理やストレスを緩和する役目を果たします。

 

Q7. 先生は、「治療後、患者は家でゆっくり休養してくださいと言われますがそれは間違いです」
とおっしゃっていますが、どういうことか教えてください

抗がん剤治療を施された患者は、医者や看護士に「何もしないでゆっくり休んでください」
と言われます。家でも家族は腫れ物に触るように接します。

ですが、人間のカラダは、病気であっても「動く」ことで健康が保たれるようにできています。
動くことで血液やリンパ液の流れを刺激し、内臓を正しく動かします。
内臓が正しく動けば心臓や肺、リンパなどの解毒が行われ、免疫力の向上につながるのです。

ですが、ただ闇雲に動くというわけではありません。

がん患者やサバイバーは、治療の内容や方法、また結果によってもたらされる
カラダの変化などによって、できる動き、できない動き、した方がいい動き、
しない方がいい動き、などがあります。

ヨガティーチャーは、そういった生徒たちの状況をしっかりと把握し、
適切な指導ができなければなりません。

 

Q8. 今日はお忙しい中、インタビューにお答えいただきありがとうございました。
最後に、日本で活躍するヨガティーチャーたちに一言お願いします

がん宣告を受ける人たちは、年々増える一方です。
そして、宣告を受けがん治療を施した人の三人に一人が、生涯何らかの副作用を抱えながら生きています。

もしあなたが日々精力的にヨガを教える先生なら、恐らくあなたのクラスには既にがんサバイバーがいることと思います。

幸いにも、ヨガががん治療が原因である副作用を緩和したり、がんそのものの再発を防ぐことに
役立つということが証明されています。

ですので、最近は医者も勧めるようになったことから、より多くのがんサバイバーたちがヨガを始めています。

もちろんそれは良いことですが、大事なことは、しっかりとトレーニングを受けた
正しい知識を持つ先生の元でヨガをしなければならないということです。

以下は、私が『がん経験者のためのヨガとは』というテーマでクリパル・センター用に書いたブログ記事ですがよかったら読んでみてくださいね(英語)。

 https://y4c.com/2016/06/article-what-yoga-teachers-need-to-know-about-teaching-cancer-survivors/

繰り返しになりますが、y4cのヨガは、巷にある単に優しいリストラティブなヨガではありません。

y4cのメソッドは、 がん治療の副作用の緩和とがんの再発を防ぐもの。
ヨガをすることによって、がんのリスクを減らす、というメソッドなのです。

マヤ・アンジェロウはこう言っています。
「人は、あなたに言われたことやしてもらったことは 覚えていません。でも、どういう気持ちになったかは
絶対に忘れないものです。」

私は、y4cのヨガによって がん患者とサバイバーが強さと希望に満ち、一人ではないんだ、
という気持ちになってもらえたらこんなに嬉しいことはありません。

あなたもぜひ、5月下旬に東京で開催する私のティーチャートレーニングとワークショップに参加し、
世界中に広がるy4cコミュニティの先生の一人になってください。

そして一人でも多くのがん経験者の心に触れてください。

東京であなたにお会いできることを、楽しみにしています。

タリ

追記

5月下旬から6月初旬にかけて、東京でタリ先生直々の
ティーチャートレーニングとワークショップ
が行われます。超レアですよ〜!
ティーチャートレーニングはヨガ指導資格をお持ちの方
または医療従事者が対象ですが、
ワークショップは基本、どなたでも受講可能です。
ご家族にがんを患う方などもぜひ。
詳細はこちら。
http://www.yoga-pilates-yosei.com/y4c/

 

それから、タリ先生の本を紹介します。
残念ながらまだ日本語版がありませんが
英語が分かる方には是非手にとっていただきたい本です。
がんとは何か、なぜヨガががん患者やサバーバーに有益か
y4cのメソッドとは、などが
生物学、生理学、心理学、そして科学と物理の裏付けと共に
わかりやすく書かれています。
(どなたか日本語版を作ってくれないかなあ)
Amazonで見つけましたよ!
https://goo.gl/6dsnnT

 

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