今回のマーメイド・インタビューは、私が今受けているヨガ・ティーチャートレーニングの先生、
アマンダ・ウェブスター。ハワイ島在住で、Shivatree Yoga という、
ヨガクラス、リトリート、ワークショップなど、ヨガとアーユルヴェーダに関する
統合的なビジネスを展開しています。
私のヨガ歴はそろそろ9年くらいになります。
この間、いろんなヨガスタジオでヨガを経験し、いろんな先生に学びました。
その中でもアマンダはダントツに私が好きな先生。
笑顔が最高にキュートで、オフマットでは癒し系の優しい女性。
でも、いったんマットオンすると、たちまちスピリチュアルオーラが舞い降りてきて、
まだまだ年ばっかり食ってヨガはひよっ子レベルの私なんかには
マジで恐れ多い先生です。笑
アーユルヴェーダの専門家でもあるアマンダ。
だから、私はラッキーなことに、ヨガとアーユルヴェーダの両方を学ばせてもらっています。
宿題もいっぱい出るけど(笑)、私の回答に何倍もの量の心の込もったお返しをくれたり、
私がチラッとこぼした体調の変化などは絶対忘れずにいつも気遣ってくれる。
他にも生徒がたくさんいるのに、一人一人に対しての向き合い方が実に丁寧でいつも感動しています。
(先日参加したアマンダ主催のヨガ・リトリートのブログはこちら)
ティーチャートレーニングの先生がアマンダで本当に良かった、と思っています。
http://shivatreeyoga.com/
Q1. 今日に至るまでの経緯を少し聞かせてください。
昔から、常にヨガに対する密かな想いというものがあったのだけど、アメリカ中西部の片田舎に育った私にとっては、ヨガって「セレブがするもの」っていう印象だったのね。そして大学に行くためにロスへ引っ越した。ロスにはいたるところに有名なヨガの先生たちがいっぱいいたわ。でも、学校が忙しくて結局ヨガはできなかったの。
2008年にハワイに引っ越して、上の子を出産して、やっと、初めてYMCAでヨガのクラスを取りました。そうしたら、瞬時に「これだわっ!」という感覚に陥ったわ。合点がいった、って感じ。子供の頃からお転婆でアスリートだったから、ヨガのポーズはすぐにできるようになったけど、そんなことより、どちらかというと、ヨガの根底に根付いている「マインド・ボディ・スピリット」の観念に非常に興味を持ったの。アスリートが入り込む、「ゾーン」と似たような感覚ね。
2001年に、ティーチャートレーニングを受けました。まったく先生になるなんて考えてなくて、単に自分のヨガに関する知識や科学的な理論の理解を深めるために。
ところが、ティーチャートレーニングが半分くらい終了した頃、先生たちが「ダーマ(サンスクリット語で正しい道、自己鍛錬の意)」について教えてくれたの。自分の進むべき道、みたいな。その時「うわあ、困った。ティーチャートレーニングって単なる勉強だけの場所じゃなかったんだ〜」と、慌てたことをよく覚えてるわ。
私はとってもシャイなので、人前で話すなんてことはごめんだわ〜、って、ものすごく抵抗感を感じたの。でもね、不思議なことに、それと同時に、『自己学習、コミュニティ、そして気づき』というテーマで作られた長期に渡るプログラムをやってみたい、っていうはっきりとしたビジョンも見えていたわ。
正直、たまに、もうやめたい、と思うこともある。でも、一度「気づきのドア」が開かれたら、後には戻れないし、他のことをやりたいとも思わない。
「自己に対する意識」「他人に対する気づき」「環境とのリレーションシップ」という面で、人に与えるポジティブ効果は確実にそこにあるから。
私自身にも起こったように、生徒たちのパワフルなトランスフォーメーションを目の当たりにすることで刺激をもらい、私はヨガを教えることができるの。
Q2. なぜヨガの先生?
生徒たちの練習がどんどん上達していく、そしてその事実が、より高まった意識や心がけを通して彼らの人生にポジティブに反映していく過程を見るのが好きよ。
ヨガをすることで得られるマインドフルネスが定着すると、考えかた、行動、そしてリレーションシップにもいい影響を与えるわ。
例えば、生徒さんが、怪我や何かしらの慢性病が癒されて、それによって自分のからだに対してポジティブな考えかたを持つようになるのが本当に嬉しいわね。
それと、自信をつけたり、落ち着きを取り戻したり、オープンに明瞭に会話ができるようになったり、健康的なライフスタイルを心がけるようになったり、など、わずかなレベルだとしても、良い変化が見られることにインスパイアされますね。
Q3. アーユルヴェーダのカウンセラーでいらっしゃいますが、あなたのヨガにはどのようにアーユルヴェーダが影響していますか。
アーユルヴェーダは私のライフスタイルそのものです。自分、家族、他人のケア方法、人との関わりかた、そしてヨガを教える際にもアーユルヴェーダが基本となっています。
ヨガもアーユルヴェーダも「サイエンス」であり、この2つは姉妹関係なの。ヨガはスピリチュアルな進化を助長、そしてアーユルヴェーダは、ヨガがもたらすその進化を助長するために、心とからだを健康に保つ統合的なホリスティック・ヘルスケアシステムです。
また、アーユルヴェーダは、その日その時、どんな人たちがクラスにいるかで、ペースや難易度やテーマなどを決める際の基準となります。
Q4. ヨガをする乳がん女性にとって一番大切なアドバイスをお願いします。
共感してくれる先生を探すといいと思います。心をオープンになんでも相談できて、答えがもらえる先生。そして、あなたのからだを大切に考えてくれる先生ですね。
ヨガクラスも、あなたが落ち着いてフォーカスできるところを選ぶといいわね。自分に合ったクラスを探し続けること。必ず出会えるから。
それと、もしあなたが、「自分はサヴァイヴァーだから強いスーパーウーマン〜!」と思っているなら、「からだを休めること」もからだを強化することと同じくらい大事なことだとわかってね。がん治療中、または治療後は、特に『リストラティブ・ヨガ』がおすすめよ。
Q5. このインタビューのテーマは、『女性の健康と富とフィランソロピー』です。このテーマに沿った、あなたの考えかたを教えてください。
真のウェルスとは、健康の質、というものに大きく関わっていると思います。健康な肉体と精神がなければ、自分にとって必要なことにフォーカスできないし、自分のニーズを満たす動機を得ることも難しいから、他人のニーズで生きることになると思います。
私たちにとって、一番大切なことのひとつが健康だと思います。
自分を大事にすることが重要だと理解する時、同時に他人を思いやる気持ちも生まれます。フィランソロピーとは、慈悲、寛容、そして思いやりの心。単にお金を寄付、ということだけでなく、自分自身を捧げる、つまり、時間だったり、エネルギーだったり、リソースを他人のために使う、ということが大事ですね。
追記
アマンダのライフスタイルは、「マインド・ボディ・スピリット」そのもの。
私の憧れです。さ、山のような宿題せっせとやって、
アマンダのようなヨガティーチャーになれるように、
しっかり勉強しようっと。笑